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日本におけるアニメ視聴の概況

「アニメマーケティング白書 2017」から抜粋
日本におけるアニメ視聴の概況 (「アニメマーケティング白書 2018」 連動企画版)

1.アニメ視聴者全体の概要

アニメ視聴者は日本の人口(※)のおよそ32%

日本におけるアニメ視聴者数は約3,124万人

 日本の人口9,754万人のおよそ32%の3,124万人がアニメを視聴している。アプリゲームユーザーや家庭用ゲームユーザーと同程度のマーケット規模となっている。

参考:ファミ通ゲーム白書2016より
5〜59歳の家庭用ゲームプレイユーザー:2,118万人
5〜59歳のアプリゲームプレイユーザー:3,460万人
■ 日本の人口に占めるアニメ視聴者数と比率

日本の人口に占めるアニメ視聴者数と比率

若い世代ほどアニメ視聴の比率は高い

 アニメ視聴者と非視聴者の比率を年齢帯別にみてみると、キッズ(5-9歳)の年齢帯の視聴者比率が約70%と突出して高くなっている。
(キッズ層(5-9歳)のサマリーを本章の後半で行っている)
■ 年齢帯内のアニメ視聴者の比率

年齢帯内のアニメ視聴者の比率
(※) 5-69歳の日本の人口はおよそ9,754万人(総務省統計局の公表データより)

2. タイムシフト視聴の動向

リアルタイム視聴者数と、タイムシフト視聴者数は拮抗

タイムシフト視聴は既にメインストリームに

 アニメ視聴スタイルにおいては、既にタイムシフト(録画)視聴がリアルタイム視聴と同程度まで拡大しており、タイムシフト視聴の実態を知ることが必須となっている。

タイムシフト 延べ 視聴者数 : 5,791万人
リアルタイム 延べ 視聴者数 : 5,379万人
(それぞれ、ランキング上位30タイトルの視聴者数を合計し延べ視聴者数を算出した。ランキング上位30位の全タイトルは、「[. データリスト(ランキング)」にて参照することができる)
■ タイムシフト視聴者数 ランキング

タイムシフト視聴者数 ランキング

■ リアルタイム視聴者数 ランキング

リアルタイム視聴者数 ランキング

視聴意向の高いノイタミナのタイトル

 タイムシフト視聴は、深夜帯での放送であったり仕事などによって視聴できないようなケースでも視聴できる。したがってタイムシフト視聴の比率が高いタイトルは、必ず視聴したいという意向が強いタイトルと考えられる。
 「バッテリー」は、全年齢帯の視聴者数147万人のうち、79%の116万人がタイムシフトで視聴しており、実に5人に4人がタイムシフト視聴である。タイムシフト視聴者数2位の「暗殺教室(第2期)」はタイムシフト視聴比率でも3位にランキングされている。
 「バッテリー」は、ノイタミナの時間帯(≫印)であり、ノイタミナでは品質の高い作品が供給されているといえる。
■ 比率で見るタイムシフト視聴ランキング

比率で見るタイムシフト視聴ランキング

3. コア視聴者層(※)の動向

コア層は視聴者全体の16% ボリューム帯は20代

20代アニメ視聴者の約1/4が、消費に結びつきやすいコア層

 本書では、週に6本以上アニメを見る視聴者をコア層と定義した。コア層はアニメ嗜好が強く、アニメ関連商品の消費に結びつく可能性が高いと考えられる。これらコア層の占める比率は、アニメ視聴者全体では15.9%である。
 さらに20代にフォーカスするとその比率は25.4%にまで上昇する。この年代は比較的趣味・嗜好品の消費余力がある年代であることが推察される。しかし、この年代は既にレッドオーシャン化している可能性が高く、この層をターゲットとしているタイトルがひしめきあっている状況が見て取れる。
■ コア層の比率 視聴者全体と20-29歳の視聴者に占める割合の違い

コア層の比率 視聴者全体と20-29歳の視聴者に占める割合の違い

コア層に的確にリーチすることが成功へのカギ

 これらコア層の視聴者数ランキングを見てみると、総視聴者数ランキングと異なった様相を呈している。
 コミックで人気に火が付いた「坂本ですが?」がコア層視聴者数235万人でトップとなった。次点にはコア層の視聴者205万人で、作画が綺麗と評判の「甲鉄城のカバネリ」が続く。
 両タイトルとも20代の視聴者が最も多い。作風は異なるが、コア層に的確にリーチできており、視聴者マーケティングの成功例といえよう。
■ コア層の視聴者ランキング

コア層の視聴者ランキング

※ コア層とは週当たり6本以上のアニメを視聴するグループ。詳細は「T. 本書について > 2. 用語の定義 > 視聴本数クラス」をご参照ください


4. キッズ(5-9歳)動向

キッズ視聴のアニメタイトル1位は「妖怪ウォッチ」

総合で8位の「妖怪ウォッチ」、キッズでは1位に

 キッズ(5-9歳)においては、これまで子供向けの定番であった「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」といったタイトルを抑え、「妖怪ウォッチ」が視聴者数227万人で1位となっている。
 キッズ層向けのメジャーアニメは、これまで「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」などであったが、既に世代交代がおきているといえる。
(全年齢帯におけるランキングでは「妖怪ウォッチ」は8位)
■ キッズ(5-9歳)視聴者数 ランキング

キッズ(5-9歳)視聴者数 ランキング

■ 全年齢帯視聴者ランキングより抜粋

全年齢帯視聴者ランキングより抜粋

キッズの視聴スタイルもオンデマンド視聴へ

 オンデマンド視聴においても「妖怪ウォッチ」は1位であった(全年齢帯)。若い世代のアニメ視聴は、据置型のTVからタブレットやスマホへと変化しており、「妖怪ウォッチ」だけでなくキッズ向けのアニメタイトルは、さまざまなメディアで配信することで、若い世代へのリーチを広げようとしていることがうかがえる。
■ オンデマンド視聴者数 ランキング

オンデマンド視聴者数 ランキング

5. 特別レポート

若者から圧倒的支持を得た「君の名は。」

視聴者の3人に2人が若年層

 当ページでは、2016年のアニメを語る上で欠かせない劇場アニメ「君の名は。」の視聴者プロファイル(※1)を特別に掲載する。
 2016年に大ヒットした劇場アニメ「君の名は。」の総接触者数は1,000万人を超えた。
その内訳をみると、10代・20代の若者が多くを占めていることが分かる。男女別の比率を見ると、20代では女性の比率が男性を上回る。(男性: 45% 女性: 55%)
 美しい映像と重厚なSF描写で男性青年層を中心としたコアなアニメファンを引き付けてきた新海誠監督だが、最新作では今までと異なるファン層を開拓し、邦画史に残るヒット作を生み出したと言えるだろう。
男女・年齢帯別 接触者数 (単位: 千人)

男女・年齢帯別 接触者数

ヒットを支えた"ライトなアニメファン"

 接触者をアニメを支点にして分析してみると、週に1本〜2本のアニメを見るライト層が目立つ。
 接触者の27%がライト層に分類される20代について、どのようなアニメを見ているかをランキングにすると、1位にランクインしたのは「WWW.WORKING!!」(※2)。レストランを舞台としたホームドラマのようなアニメで、原作は女性作家によるWEB漫画だ。恋愛色の強いストーリー構成はコアなアニメファンが好む他の深夜帯アニメとは一線を画している。
 「君の名は。」は、アニメに興味が無いという層ではなく、アニメにどっぷりといった層でもなく、アニメがそこそこ好きという層に訴求した結果、大ヒットにつながったと分析できるだろう。
20代接触者 視聴アニメランキング TOP5 (単位: 千人)

20代接触者 視聴アニメランキング TOP5

※ 1  調査期間:195回 (2016/08/29〜09/04)、199回 (2016/09/26〜10/02)、204回 (2016/10/31〜11/06)

※ 2 「WWW.WORKING!!」については、本書が対象とする期間に調査していないため、 詳細データを掲載していません。
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