■ 本書の特徴
iPad vs Kindle
ソニーリーダーや、日本出版界を巻き込む「電子書籍」の未来はどうなる?IT最前線から、深い洞察で浮き彫りにされる「電子書籍」の未来像。iPadの発表会での現地取材、豊富な関係者の証言、そこで浮き彫りにされる“eBOOK”の世界とは。全てがリアルでかつ示唆に富んでいる“西田宗千佳”渾身の書き下ろし作。“eBOOK”に関する全ての疑問にお答えします!
●キンドルって何?? ●電子書籍(eBook)は、読みにくいんじゃないの? ●紙の本って無くなるの? ●でも、日本には根付かないじゃない? ●iPadって何がスゴイの? ●個人でも出版できますか? ●今すぐ使ってみたいんだけど、どこで売ってるの? ●電子書籍が今話題なのはどうして? ●昔から電子書籍ってあったよねぇ。
●儲かるの? ●マンガはどうなるの? ●勝者は誰ですか? ……
さらに、
今すぐ使える“How to kindle”付き」
■ 詳細目次
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序 章 はじめに〜eBookはコンピュータの夢だった〜
第1章 キンドル・インパクト!
●あのジョブズ氏も「ライバル礼賛」
●巨大通販会社が「家電メーカー」になる
●見やすくて電気を食わない「電子ペーパー」
●「通信モジュール」〜キンドルの持つ本当の革新〜
●「ウィスパーネット」がキンドルの秘密
●「MVNO(仮想移動体通信事業者)」の常識を疑え
●キンドルの祖先は「ソニー」にあった
●キンドル・ブーム:2009年空港待合室にて
●eBookなければeBookリーダーも売れず
●ギフトと口コミで「食わず嫌い」を超えろ
●「キンドル」ビジネスの本質は「本を売ること」だ!
第2章 キンドルのライバル、ソニーとアップル
●アメリカで「再起動」したソニー
●発案したのは「ストリンガーCEO」だった
●秘密は「出版契約」にあった
●サンディエゴに本拠を移してビジネスを開始
●「ハードの強み」でまず攻める
●「アマゾンの敵」を味方につけろ
●アップルの狙いは「eBook」ではない?!
●アップルの狙いは「リビング」だった
●iPadの価値は「アプリ」にあり
●「単機能」対「汎用」
●「文庫本」的なキンドル、「雑誌」的なiPad
第3章 eBookへの長い道
●ダイナブックとエキスパンドブック
●インターネットが「マルチメディア」を殺す
●メーカーが団結して臨んだ「電子辞書」
●ソフトから「電子辞書」という機械へ
●「青空文庫」と「自炊」する人々
●「読めない本」に価値はない
●様々な機器の登場がeBookを促す
第4章 eBookのビジネスモデルとは〜アメリカの場合〜
●eBookは「お金になった」から成立した
●「早く読めて安い」で読書家の心をつかめ
●カギは「お金を払って買う」システムの存在
●「売れば売るほど赤字」は本当か
●ビジネスモデルの「自由度」の重要性とは
●「価格」「特典」を巡りストアと出版社が綱引き
●広がる「個人出版」の可能性〜「アマゾンDTP」〜
●通信コストまで「ビジネスモデル」の範疇
●「無料」を最大限に活用せよ
●EPUBをしかけたソニー
●フォーマット戦争は存在しない?!
●eBookは「プラットフォーム」が支配する
第5章 日本はどう「eBook」の波に乗るのか
●消費者調査から知る「eBook」
●「アメリカ化」と「国際化」
●水面下で進む「eBook日本上陸」
●新聞社は「デジタル配信」に前向き?!
●すでに「携帯向け出版」はあるけれど
●ゲーム機にコミックが配信される理由
●マンガの現場は「危機」にある!
●eBookがはらむ巨大な「危険」
●「雑誌配信実験」の狙いとは
●日本における権利処理問題のハードル
●グーグルブックスの「本当の問題点」
●著作権は「銭金の問題」だ
●eBookと「再販制度」
●eBookから「ミリオン」は生まれるか
巻末付録 HOW TO KINDLE(キンドル 購入から利用までの手引き)
●応用編…………巻末x
●基本編…………巻末ii
【著者紹介】
西田宗千佳
1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。
IT関連の連載・刊行書籍多数。また、ご意見番としてもパソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連業界では著名。「クラウドコンピューティング ウェブ2.0の先に来るもの」(朝日新聞出版)は、クラウド本の定番となっている。また、先のアップル社の「iPad」の発表会に、日本からの参加を許された数少ないジャーナリストの一人。同時に、発売前に「iPad」実機を触った数少ない人物でもある。今回の書籍においてもその取材が存分に生かされている。